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1時間ほど走って、2号機の打ち上げを見た場所に近い通称「ご視察所」でロケットとご対面。
いやぁ。いますなぁ。来ましたなぁ。
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さらに車で走って、4号機の打ち上げを見たポイントへ。
やっぱりここが一番近くていいな。後輩も気に入ったようなのでここに決定。
一旦南種子の中心に出て宿の確認や昼食を済ませ、打ち上げの2時間ほど前に再び戻ってきました。これまでの2回は歩きまくって午前2時とかに見物場所に着いて8時間ぐらいボケッと待っていたので、それに比べると今回はずいぶん余裕のある旅です。・・・なんか落ち着かない(笑)
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2倍テレコンを付けて800ミリ相当で望む7号機。
これまではCFRP(炭素繊維強化プラスチック)そのままの色で黒かった1段目と2段目の間が、7号機では白く塗られていて、そこに国土交通省などのロゴが入ってます。ツクシみたいな直径5mのフェアリングとあわせて、柔らかいイメージになっているなと感じました。細いフェアリングで背が高く、黒い段間部でキュッと締まった印象の2・3・5・6号機とは対照的です。
白いのは耐熱コーティングだそうで、H-IIA再開に至る改良の一環なのか、それとも今回のミッション特有の理由によるものなのでしょうか。素人的には、今回はこれまでより”パワーウエイトレシオ”の高い仕様なので、空力加熱が厳しいのかな?などと想像しました。
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打ち上げ時刻の17時9分が近づいてきました。
近づいて、近づいて、・・・過ぎました。
「時間、過ぎたよね?」
あちこちから聞こえる声。
3度目にしてついに嫌われたのか・・・?
過ぎちゃったらもう今日は無理なんじゃないか?
いや、そんなことはないはずだ・・・
根拠のない気持ちも混じって、どうしていいのかわからなくて、頭がパニックになってきました。
何人か関係者の方はいらしたのですが、その方たちにもリアルタイムの情報は入ってこず、打ち上げ時刻を10分ほど過ぎたところでようやく「通信系のエラーがあって、18時25分に向けて改めてカウントダウン中」との情報がもたらされました。
よかった。まだツキには見放されていなかったようです。
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改めて打ち上げの30分前。
射点のまわりに火災防止の散水がはじまりました。そうそう、これがあったかと思い出しました。打ち上げ前の儀式を目にすることで、ちゃんと打ちあがってくれるんだなと実感。ワクワクが一気に大きくなってきました。
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1時間あまり遅れた間に日が沈んで、僕にとってはじめての暗い中での打ち上げとなりました。以前来たときに「夜だったら昼間みたいになるんだよ」と島の人から聞いて、いつか見てみたいと思っていたので、一見物人としては結果的に良かったといえます。
ただカメラのほうはどう設定していいかまるでわかりません。
ロケットの炎はかなり明るく光るし、周りは暗いし・・・。
勘と最大限の段階露出でなんとかしようと、評価測光がマイナス2を示す「f5.6(開放) 1/10秒」を一番明るい露出にして、2段きざみの段階露出をかけることにしました。つまり、f5.6で1/10秒、1/45秒、1/180秒です。これまでに見た夜の打ち上げの写真を思い出すと、沈む直前の夕日くらいのレベルではロケットが照らされるかなと思われ、それだとf5.6で1/125〜1/250秒くらいでいけるかもしれないという読みもありました。
今回は関係者の方のカウントダウン中継も聞こえなかったので、自分で117の時報を聞いてカウントダウンしました。たしか18時25分0秒きっかりに上がると思うのですが、間違ってるかもしれないのでなんとも不安な盛り上がらないカウントダウンです
「18時24分ちょうどをお知らせします・・・」
コンパクトデジカメのオマケ機能ムービーを撮影開始。
「18時24分50秒をお知らせします・・・」
電話を切って、あとは心の中でカウントダウン。
あと数秒というところで、ロケットの下にかすかな赤い光が見えました。
「きたっ!」
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