ロケットの下がポンッと明るくなって、ゆっくりとH-IIAは上昇をはじめました。思っていたよりもゆっくりした上昇です。あとで気付いたのですが、固体補助ブースター(SSB)が付いて重くなったぶん、最初は加速が遅いんですね。「きたきたきたーーー!!!」という思いと「あれ?こんなにゆっくりなものだったっけ?」という思いが交錯して半分頭が真っ白になった状態で、まばたきも呼吸も忘れて見入っていました。
最後の写真だけ、ロケットから吐き出される炎がひときわ大きくなっているのがわかりますか? ちょうどこのとき、SSBが点火されたのです。SSBはこのように打ち上げから10秒後に空中で点火されるのです。知らない人が見ると爆発しちゃんたんじゃないかと思うほど「ばふっ」と炎が噴き出し、同時にロケットはグンッと加速されました。 |
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