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機内に入ると、まずは淡いブルーの照明に染められたドーム型の天井に目が行きます。 CRJやボンQのように「直径がこれだけしかないんだから仕方ないでしょう」 という感じで座席の横の壁が座席に丸く迫ってくるのには嬉しさはありませんが、 こんなふうに「天井いっぱいいっぱい使いましたよ」と天井が丸い空間作りは大歓迎です。 |
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「わぁ!綺麗な翼!!」 そうそう、これが見たくてこの席を取ったのです! 787に乗ってみたい、と思ったというのは、より正確に言うと、 787に乗って機内から主翼を眺めてみたい、という意味でした。 大きな反り上がりを捉えるなら後ろのほうがいいみたい。 ANAではトライスター以来16年ぶりとなるロールスロイス製エンジンのRRロゴと 主翼の組み合わせも捨てがたい。 でもやっぱり主翼の後ろ端の席かな。 なんだかんだ言ってそこが自分が一番好きな席だもんな。 (MD-11に乗る場合を除けば・・・!!!)。 ・・・などと、香港チャーターフライトや遊覧フライトに参加された方のブログなどを 見ながら妄想を膨らませていたら乗りたくなってしまったのでした。 今回の座席は22A。見てのとおり主翼の後ろの端近くで、 すぐ後ろはラバトリーとL3ドアという位置になります。 期待通り、というか機内から見ると改めてそのラインの美しさに惚れ惚れします。 ゆるく弧を描いた後縁は長くて鋭い先端を持つ翼の遠近感と相まって 景勝地の海岸線を眺めているような雄大ささえ感じます。 |
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さあいよいよ出発です。 静粛性が自慢のエンジン音はいかに?と期待していたら・・・ 「キュウウウウウオオオオオイイイイイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 「(-o-;・・・!?」 ふた昔ぐらい前の古い電車が全力加速するモータ音のような高音が耳をつんざきました。 その後ろから、たしかに非常に控えめなエンジンの起動音がついてきます。 「いや、たしかにエンジンは静かだけどさ・・・」 APUを使わずエンジン内の大型発電機(=モータ)でエンジンを起動する 787自慢の新技術のひとつのはずですが・・・こっちの音の管理を忘れてませんか(^_^; 追い討ちをかけるように、さらに続けてツッコミネタがやってきます。 「本日もスターアライアンスメンバーANAにご搭乗いただきありがとうございます。 ・・・(中略)・・・ なお、ANAでは11月1日より、全世界に先駆けてボーイング787型機の運行を 開始いたしました。詳しくはANAホームページをご覧ください。」(終了) 「いま乗っとるこの飛行機ちゃうんかーーーーーーヽ(゚Д゚)ノ???」 心の中でいろんなツッコミを入れている間にプッシュバックが完了。 飛行機がほぼ真西を向くと、大きな翼に反射した太陽の光が窓のカタチを 機内に浮かび上がらせました。 (当然ながらこの辺の写真はフィルムカメラで撮っております。念のため) |
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岡山の滑走路は長いので余裕のインターセクションテイクオフを選択したようです。 テスト飛行中は必ず端まで行っていたはずなので、このへんもささやかながら 「定期便」になったんだなぁという想いを感じさせてくれます。 なお、787の窓は噂の電子ブラインドが付いたことで撮影に影響しないか 心配されましたが、印象としてはあまり問題はないようです。 若干色が濁る感じはしますがフィルムでは気になるレベルではありませんでした。 デジタルのほうが色濁りしやすいように感じましたが補正や設定で処理できる範疇。 露出もほとんど食われません。 あえて言うなら、斜めで撮ったり超広角レンズの場合の端っこに少し虹色のにじみが出ます。 この写真で右端の空がそうなっていますが・・・わかるでしょうか。 |
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離陸滑走が始まりました。 主翼が空気をつかんで、じわじわと上に反っていきます。 |
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エアボーン! CFRPの翼に重量を預けて787は一気に空に舞い上がりました。 天気もよくてとてもいい気分です。 |
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