おぼろげに描いていただけの夢。
「ヴァリグに乗りたい」
到底叶うはずなんてないと思っていました。
ブラジルに行くまでのお金なんてとても高いし、途中のロスに行くにしても高いだろうし、
一人で外国なんて、とても怖くて行けない。
そもそも外国なんて、一生行かないだろうと思っていた。決め込んでいた。
外国は雲の上のような存在で、想像のつかない得体の知れない所で。
そして、日本で日本のひこうきしか乗った事がなかったから、
外国のひこうきに乗る事も、とても壮大な出来事に思えていたのでした。
2005年10月、成田遠征から帰ってすぐ、
格安航空券と言う存在を知りました。
私のヴァリグ好きを知っていた人が教えてくれました。
ロサンゼルスまで往復4万円。
それを聞いた時は「へー!すごいなぁ、そんな値段で行けるんだぁ」とは思ったけれど、
ほんとに乗るつもりはまだなく、興味本位でネット検索してみました。
以前から私のヴァリグ話を聞いていた(聞かされていた?笑)Tさんに、
「すごいものみつけましたぁ」と、報告(笑)。
それを聞いてTさんは、「なんとかしてあげたい」と思ってくださったのでした。
そんなとてもとても心の温かい方です。
Tさんの友人に、アメリカにお住まいのご夫婦がいらっしゃいました。
日本にいらっしゃった頃に、同じひこうき写真仲間で一緒に撮っていたそうです。
その方に、ロスでご一緒していただけないか聞いてみてあげるって。
同じアメリカと言ってもとても広いので、ご夫婦が住んでいる所は「オクラハマ州アドモア」と言う所。
ロスからはずいぶん離れています。(ひこうきで4時間くらい)
こんなご無理を聞いていただけるか分かりません・・・
しかし、Tさんのお話を聞いて、とても乗り気になってくださり、
「ぜひ、ご一緒しましょう」と言ってくださったのです。
こうして、「ヴァリグに乗ってロサンゼルスへの旅」
が現実のものになったのでした。
Tさん、本当に本当にありがとう。
そして、こんなわがままに、わがままな私にお付き合いしてくださったJさんKさん、
本当に本当にありがとう。
第四章は、2005年12月2日から12月7日に
夢のヴァリグに乗って憧れの旅に出掛けたお話です。
(とても長くなるので、一日毎に綴っています。)
◆Homeへ◆ | ◆写真館トップへ◆ | ◆「ヴァリグへ想いを込めて」目次へ◆ |