「FDAフライト2012〜2015」
  
北風が吹きつけるエプロンでも、キビキビと動き、キリリと立つスタッフさんたち。
航空機の運航に関わる人たちには、独特のオーラがあると思います。

搭乗直前に機長の横顔を見上げるのは、オープンスポットゆえの恒例行事。

大阪上空。
都市の明かりが薄雲を照らします。
(2012.12.16)

ANAジャンボのファイナルチャーターを撮りに熊本へ。
ベルト着用サインが点灯する直前、阿蘇の山並みを望むことができました。
(2014.3.15)

7時5分発の朝イチ便。
この日は初めて九州方面ではなく、東北方面に向かう便に乗りました。
小牧を離陸すると慣れた左旋回ではなく、右に旋回して青森を目指します。

輝く陸奥湾の上で、大きく旋回しながら降下していきます。

青森空港は雪の中。
(2015.3.29)

青森からの帰りは素晴らしい天気と饒舌な機長のおかげで遊覧飛行状態でした。
青森を飛び立ってまず目を奪われたのは、津軽富士の異名をとる岩木山。

しばらく日本海の上を飛んだのち、太平洋側を目指して日本アルプスを一気に縦断します。

「左に富士山が見えてますよ」とCAさんに促されて左側の席へ。
手前には諏訪湖。右に駒ケ岳を望みつつ窓の真正面に富士山!
遠くても圧倒的な存在感は流石です。フジドリームで富士山サイコー!

「右側にお座りのお客様。ただいま眼下に乗鞍がご覧いただけます。遠くには白山も見えております」
景色がすばらしく良いせいか、もともとサービス精神旺盛なのか、機長がちょくちょく案内のアナウンスを入れてくれました。

ここだけはアナウンスなし、でしたが一目見ればわかります。御嶽山。

噴火から半年たちますがまだわずかに噴煙を上げており、山頂の雪に混じる灰色が痛々しく映ります。

完璧なまでの青空に黄色いウイングレットが映えます。

御嶽を越えた後は一気に標高が下がり、雪もあっという間に見えなくなって、
あちこちに咲いた桜を空から眺めながら小牧に到着しました。
(2015.3.31)

小学1年生の娘の夏休み。
僕の小1の夏は、一人で飛行機に乗って鹿児島の祖母の家に行ったのを覚えています。
夏はいつも母の実家に行くのが定番のところ、母が妊娠中だったため一人で行くことになったのでした。
当時乗ったのはレッドアンドグリーン塗装のTDAのDC-9。
「VIPチャイルド」(お子様一人旅)のバッジをつけて、コックピットも見せてもらって、
スチュワーデスさんが大量のベッコウ飴をくれて(あんまり嬉しくなかった)・・・。
帰りは従兄弟と一緒に飛行機に乗ってきて、その従兄弟が鹿児島に帰るときには福岡空港まで見送りに行きました。
送迎デッキの横の螺旋階段を上ると展望室があって、そこから見ていると、
従兄弟が乗り込んで行ったのはDC-9ではない、虹色の大きな飛行機でした。
「何あれ?格好いい!」
僕が飛行機に初めて憧れを抱いた瞬間です。
その飛行機「A300」に乗りたいと親にせがんで、次の年に乗るはずだったのが天候不良で欠航。
結局4年生くらいになってやっと乗れた覚えがあります。
そうえばこのころは福岡〜鹿児島線にA300が飛んでいたんですよねぇ。
30年前のあのころから変わらない第1ターミナルと、変わらない網フェンスのデッキ。
1年生の娘が、この飛行機の旅を大人になっても覚えてくれているといいなと思います。

最初見つけたときは右を並行していて、頭上をクロスしていったANA機。
左の空席に移動して、姿が見えるのを待ち構えて撮影しました。
(2015.7.23)

福岡からの帰りのFDA。
いつもなら紀伊半島を抜けて伊勢湾側から北上して名古屋空港に到着するところ、
南風でランウェイ16に到着することを想定してか、琵琶湖上空を通るルートで名古屋に接近しました。
そのままランウェイ16に入るのかと思ったら、何故か見えてきたのは名古屋駅付近の高層ビル。
あれ?と思うまもなく急旋回してランウェイ34の着陸コースに乗っていきました。
たまに見かけるショートカットの着陸ってこんなルートを飛んでいたんだ、と思ったのは後の話。
そのときは名古屋市遊覧飛行状態の眼下の景色に夢中でした。
(2015.7.26) 

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