「初飛行の朝」
  
初飛行当日の午前6時前。
夜明け前の静寂の中で、その日を迎えた機体の点検が行われていました。

2015年11月11日。
数日天気待ちののちにやってきた初飛行の日は、超絶視程で朝を迎えました。

MRJはいつもとは違うスポットで出発を待っていました。
まずは、FDAのエンブラエルたちが朝の出発をしていくのを見送ります。

神明公園にもたくさんスタンバイ中。
聞けば朝6時には駐車場が満杯になったとか。
航空館Boonのデッキも早朝から開けてくれていたんですね。

8時前、JAXAの「飛翔」が離陸。
速度を正確に測るためと思われるやたら長いピトー管が特徴的です。
先行して空域の確認に向かったのでしょうか。

そのころ、エプロンには初飛行を見届けにきた人たちを乗せたバスが次々と入ってきました。

いつもは長めに滑走してゆったり上がるFDAのエンブラエルですが、
今日のパープルは先輩のいいところを見せたかったのか、えらく早く元気に上昇していきました。

8時半、ティーグリーンが出発してFDAの発着が一息つきました。
つぎはいよいよMRJの番です。
普段MRJが走行試験で発着していたスポットのあたりが、今日は報道や招待者の観覧場所になっていました。

三菱からはMU-300が2機チェイスで飛ぶようです。

9時10分。MRJエンジン始動。

9時7分と16分、チェイスのMU-300×2機が離陸。

9時20分、輪止めが外されました。
このへんでようやく「本当に飛ぶんだ」と実感が湧いてきました。

9時21分、整備員に見送られてスポットアウト。

三菱航空機のオフィスにも、見守る人の姿が見えます。
デッキには本当に誰も入れなかったんですね・・・。
これまで苦労してきた三菱航空機の人たちは窓越しでなくデッキから生で見るべきなんじゃないかと思うんですが。

9時24分、エアポートウォーク前を通過。
もちろん黒山の人だかり。









そして、9時35分。







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