「ドラーケンに会いに(その2)」 Petit Aeroscape #901
  
ドラーケンをあらゆる角度から見て、いちいち感動する3日間。



世界半逆光もまた良し。
ダブルデルタの内側がインテークからエレボンに至る長〜い翼断面を描いているのがよく分かります。
そういう理屈なんだから当然なんですけど、改めて納得。



大きなお尻を滑走路に擦り付けるような機首上げの着陸滑走姿勢。
よく見るとやたら小さな尾輪が付いていて、この写真では着陸のとき尾輪が先に接地しています。
操縦感覚的にはメインギアと尾輪の3点着陸のイメージなのでしょうか。
ドラーケンが好きすぎて尾輪すら可愛くてたまらなくなってきます(笑)。



コックピットに対してやけにパイロットがデカく見えます。
小顔で後ろに行くほどボリュームがあるスタイルから大きい機体だという錯覚を受けますが、
実際は全長15.4m、全幅9.4mなのでF-16の全長15.0m、全幅9.5mとほぼ同じ。
そう考えるとキャノピーがやたら小さい(というかF-16のキャノピーが広々しているというべきか)のがよくわかります。




ちなみに全長と全幅はほぼ同じでも、全高はF-16の5.1mに対してドラーケンは3.9mしかありません。
3.9mといえば日本の道路のトンネルやガードでよく見る「高さ制限3.8m」と同等。そういえばトンネルに隠せるんでしたっけと納得の数字です。

垂直尾翼がやたら低くて前後に長いのは高さを抑えて面積が足りないのを前後長で補った結果なんでしょうけど、
結果的にはダブルデルタの主翼形状に呼応した造形にしか見えないのも見事です。



2019年9月5〜6日 オーストリア Zeltweg基地

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