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雨上がりの晴天になったその日の夜、
星空を撮ろうと思って、明かりのない場所へレンタカーを走らせました。
人口が少なく都市から離れた新島は星がとてもきれいで、
その中でも特に素晴らしい星空が見える日を待っていたのです。
今日がきっとその日です。
車のライトを消した瞬間、見上げた空一面を埋め尽くす星に息を呑みましただ。
サンルーフを開けて車の屋根に宿のパイプ枕を載せ、その上にカメラを仰向けにして天空に向けます。
どちらに向けても凄まじい数の星が写りました。
撮影しながら空を眺めていると、西や東からやってきた飛行機が島の上空を通って
綺麗に列をかたちづくりながら北に向かってカーブしていくのに気づきました。
どうやらこのあたりは羽田へのアプローチコースになっているようです。
「そうだ、この星空に光跡を入れたらいいんだ」
飛行機が飛んでくるのを見計らって、心持ちそちらのほうにカメラを傾けてシャッターボタンを押します。
30秒後。
写っていたのは羽田に降りる飛行機というよりも、銀河を航行する宇宙船といったほうがしっくりくる光景でした.。
(2010.10.10)
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