純度の高い白に、上品な赤を組み合わせたベースカラー。 
                奇抜、かつセンスを感じる道化師”ハーレクィン”のマーク。 
                 
                DC-10にジャストフィットする、このカラーリング。 
                DC-10という存在そのものが、初飛行から25年を経て登場する 
                このカラーリングを纏うために作られた、という気さえしてくる。 
                 
                しかし、”彼女”の就航期間、わずか2年4か月。 
                チャーター機材ゆえの狙いにくさ。 
                ほとんど撮影しないまま、引退の時が迫る。 
                 
                最後のチャンスとなる、福岡発着の連続チャーター。 
                定期試験を受けた午後に、夜勤のアルバイトの前に、空港に通った。 
                こんなに情熱を持って空港に通うことは、もう二度とないかもしれない。 
                 
                これは、孤高のフォトジェニック・クイーンを追いかけた 
                最初で最後の1か月間の記録です。 
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