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| [Part-6] | |
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| 雲の上まで上昇したイレブンは、左旋回を始めました。 | |
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| さらに左に旋回して・・・ | |
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| ひたすら左旋回を繰り返して・・・ | |
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| こうして紀伊半島をきれいに一周していきました。 | |
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| どこまでが上昇で、どこからが下降だったのでしょう・・・? 残照に見とれている間に分厚い雲の海が近づいてきて、 イレブンはその中へと沈んでいきました。 雲で何も見えなくなって少し落ち着いたとき、ふと気付きました。 「このまますぐ新幹線で行けば、写真展に間に合うんじゃないか?」 元々名古屋に着いたら寮に荷物を置いて車で大阪まで行くつもりだったので、 これからではどんなに頑張っても展望ホールが閉まるまでに 関空にはたどりつけないと諦めていました。 でも、セントレアに降りてすぐ荷物を持ったままミュースカイ→新幹線→はるか と乗り継いで行けば間に合いそう・・・。 そう気付いたら、居ても立ってもいられなくなりました。 「うん、行こう!」 |
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| 出発するころにはすっかり晴れ間が広がっていた関空と違って 名古屋にまだ悪天候の片鱗が残っていました。 雲の下に出るまでには体が一瞬ふわっと浮きそうになるほどの揺れもありました。 じっと押し黙って、セントレアの地面が見えてくるのを待ちました。 そんな中、午後5時30分。 実に8時間遅れでフィンランド航空79便はセントレアに到着しました。 |
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| 一番後ろの席なので降りられるのも当然ほぼラスト。 入国審査の長い列で時間をロスしたくなかったので、 前行く人をびゅんびゅん追い越して入国審査場まで必死でダッシュ。 そこはあっさりクリアしましたが、荷物がなかなか出てきません。 すぐ出てくれば乗れると期待した5時50分のミュースカイはダメ。 できれば乗りたかった6時ちょうどの特急もダメ。 20分待ってようやく出てきた荷物を持って、6時20分のミュースカイに乗り込みました。 「これから、行きます」 ちょうど宴会会場に移動中だった関空の仲間に電話で宣言しました。 6時50分。ミュースカイ名古屋着。 7時10分。のぞみ名古屋発。 先の乗り継ぎも確定してホッと一息。 機内食の朝食以来、何も口にしていなかったのですが急にお腹がすいてきました。 午前中の待ち時間に配られたままだった菓子パンを食べました。 8時2分。のぞみ新大阪着。 8時15分。はるか新大阪発。 新大阪で蓬莱の豚饅と焼売を買い、はるかの中で食べました。 午後9時6分。はるか関西空港着。 「関空に降りてから外に出るまで12時間かかっちまったよ〜」 9時17分。展望ホールに入場できる最後のバスが出発。 |
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| 閉館30分前。すなわち、写真展終了30分前。 やっと、やっとたどり着いた会場。 ほとんど誰もいない会場で一枚一枚を目に焼き付けてまわりました。 写真の前で仲間とたくさん写真談義・飛行機談義をするのが楽しみなので それができなかったのは残念ですが、一度は諦めていた写真展を 見に来ることができてよかったという思いが一番大きかったです。 年始早々お騒がせした2人の写真はわざわざ並べて飾ってありました。 師匠の写真はよりによって関空のフィンエアでした。 タイトルは「惹かれ合う」。 いくらなんでも惹かれすぎやって・・・ あっという間に30分が過ぎて、 「閉館ですよ〜」 という声に送られて会場を出ると、会場の電気が消されました。 最後の観客として写真展を見届けられてよかった・・・。 心底ホッとして展望ホールを後にしました。 さあ、急いで泉佐野に向かわなくては。 さっき見送ってくれた仲間が大宴会中。早く加わりに行かなくちゃ! (おしまい) |
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