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ロケットの打ち上げを自分のお目めで見に行こうツアー
H-IIAロケット4号機編
<Part-7 祭のあと>
   
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打ち上げ成功を喜ぶ僕
打ち上げを見たあと。この時間が楽しかったりするのです。
なんともいえない興奮が体の中でポカポカと熱を発しています。その場にいるみんながそうなのでしょう。打ち上げ前から話をしていた人はもちろん、それまで全然口をきかなかった人どうしが口々に感激の言葉を交わしてます。

「いやぁすごかった。」
「さっきまで曇ってたのにねえ。最高だね。」

港まで便乗させていただけることになったレンタカーのところまで歩いていると、追い越していく車から

「どうもお疲れさまです〜。乗っていきます?」

と声をかけてくれます。さっきまで厳しい目つきで白レンズを構え、声をかけづらいオーラを発していた人が満面の笑顔で手を振って去っていきます。

こんなに誰もが純粋に喜び合い、優しい気持ちになれることなんて他にはなかなか思いつきません。ロケットの圧倒的なパワーは、人と人との間の壁さえ吹き飛ばしてしまうのでしょうか。
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船上より。
「薩摩富士」こと開聞岳と、疾走するジェットフォイル
10時31分の打ち上げのあと、10キロほど離れたバス停を11時半に出るバスに乗れれば13時半発のフェリーに間に合うので安く帰れて、間に合わなかったときは予約を押さえてある飛行機で帰るという計画でした。フェリーか飛行機かで旅費が8000円も違いますが、「これでしか帰れない」という大義名分のもと、まだ乗ったことのないYSに乗れのもまた良しと思っていました。
「ニッポンのロケットを見にニッポンの飛行機で行く」
という意味で、打ち上げ見物にはYSが一番ふさわしい乗り物なのかもしれませんね。

結局、見物場所で知り合った晶子さん
(男性です)のご好意で港までレンタカーに便乗させていただけたのでフェリーということになりました。港の観光案内所で、用済みになった4号機打ち上げ告知のポスターを貰えないか頼んでみたところ、それはすでに先約がありましたが代わりに3号機のポスターを2枚ゲット(^v^)。

13時のニュースでロケットが無事に衛星を切り離し、完全に成功したことを確認。よかったよかったと思いながら、行きと同じ「フェリー出島」に乗り込みました。船の中には行きと同じ顔ぶれがちらほらと。

「よかったですねえ」「どこで見てました?」

と、船の中でも話が弾みます。

ベタ凪で全然揺れない快適な航海。夕方にはイルカの群れが船のまわりで元気なジャンプを見せてくれ、そのあとは美しい夕焼けになってエンディングも上々の旅となりました。
めでたしめでたし。

(おしまい)