Part-1 トライスター来たる
  
2004年から2008年にかけて行われた航空自衛隊のイラク派遣では、
セントレア移転後も小牧基地(県営名古屋空港)発着のチャーター便が運行されました。
大型旅客機の飛来は、名古屋空港時代をちょっぴり思い出させてくれる機会でした。
  
セントレア移転から1年ほどが過ぎた2006年4月。
たまたま行きつけの写真展で会った知人に
「26日の朝にトライスターが来る」
と教えられました。

そう聞いてすぐに、出迎えの場所は決まっていました。
知ったのがセントレア開港の直前だったので、ここでワイドボディ3発機を
見ることは叶わないの思っていた高台のポイント。
移転前の3週間で通いつめたころにそびえていた名古屋駅のツインタワーには、
いつのまにかライバルが増えていました。
  
  
まだ雪をかぶった伊吹山もうっすらと見えていました。
もう少し早ければ、もっとよく見えていたのですけどね。
  
名古屋空港で撮るのはセントレア開港前日以来実に1年2か月ぶり。
国内線ターミナルの脇に新しくできた撮影ポイントの目の前、
広いエプロンの真ん中で、トライスターがゆったり羽を伸ばしていました。
  
トライスターがこれほど撮りたい放題のシチュエーションは初めてでした。
どうやって切り取るか考えるとき、ここ名古屋空港の8番スポットで
DC-10と対峙したときのイメージを自然と思い出していました。
  
目の前にいる知り合いに気付かないくらい釘付けになっていた
時間はあっという間に過ぎていき、プッシュバック開始。
  
この日に限って、春にはなかなか見えない御岳が登場してくれていました。
この日に限って登場した第2エンジンのS字カーブとともに。
  
ひこうき雲が、空の表情をどんどん変えていきました。
  
年に一度はトライスターに会いたいです。
そう思っていると、何故か叶うものです。
  
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