せっかく欧州まで行くんだし、AIRPOWERのほかにも撮影に寄るならどこがいいかな。フランクフルトでルフトカーゴのイレブンか。ヘルシンキでマリメッコか。久しぶりにチューリヒか。ロンドンでBAジャンボの復刻塗装も良いな。

いろいろ考えているうちにハッと思い出しました。オーストリアには、あの空港があるじゃないか。

フランクフルト空港駅を深夜に出発する夜行列車は途中のニュルンベルクで編成を分割して片方はウイーンへ。もう片方は、僕を乗せてインスブルックへ。脳内では「世界の車窓から」のテーマ曲がエンドレスで再生されてました(笑)。


   
18年ぶりに来ました、インスブルック。
超絶的な風景はPLフィルタの効きが半端なく、後処理はほぼゼロでこの発色です。

前回と同じく、夜行で入ってこの街にはゼロ泊のまま当日夜の夜行で出る強行軍。前回訪れたときの締めくくりで「ご覧の通りの超快晴。宿泊すらしない1日だけの滞在ではほとんど奇跡に近いのではないでしょうか。そのうちまた訪れることができたとしても、こんなに晴れてくれることはないんじゃないかなあ」と書いていたのですが、18年後にまた同じ奇跡が起きるとは!!



   
「壁」



発着便が2時間ほど無いタイミングでちょっと鉄。
この橋は下が歩道になっていて、よく見ると自転車が1台走っています。この橋だけでも1日過ごせそう。



   
インスブルックの主役はオーストリア航空のQ400ですが、プロペラ機なのでシャッター速度を落とすとせっかくの背景も流れ気味になってしまうのが難点。そこでジェット機のチャンスに期待です。ちょうどBAのロンドン便が来る曜日でした。

しかし着陸は期待したほうとは反対から来てしまい、離陸は上昇感の予測が外れて絡めたかった「ギザギザの稜線」がちょうど無い半端なコース・・・。飛行機雲が入ってくれたのはただの偶然です(笑) 。


   
ジェット機がもう1機。BAのすぐ後に来て、すぐ後に飛んで行ったオランダのトランザヴィア。 こちらは着陸も離陸も逆を突いてくるアマノジャクさん・・・。それでこうなっちゃったわけですけど、コレはコレで良い景色に助けられました 。


   
ようやくギザギザの山並みとジェット機が絡んだときにはもう18時。
機体に当たる光は向こう側に回ってしまいましたが、陰影がついた山肌の表情はエグいことに。