今回の欧州行きはどういうルートで行くか、ずいぶん悩みました。まあそうやって悩むこと自体が楽しいんですけど(笑)。AIRPOWERの開催を知った直後、狙ったようにANAの羽田〜ウイーン深夜便の就航が決まったので、休みをミニマムにするならそれがベスト。安さなら前回(KLMのイレブンに乗りにアムステルダムへ)のようにキャセイや、タイでバンコク経由(時間はかかるけどA350、787、A380と新鋭機にやたら乗れるのも捨てがたし)という案もありました。

最終的には値段と時間のバランスでセントレアからのルフトハンザを選択。今や貴重な4発機による欧州ルートです。どうでもいいけど僕の欧州航路経験は3発機か4発機がほとんどで、双発機はA330で1往復だけしか覚えがありません。


   
フランクフルト空港にランプバスツアーがあることは、春にジャンボに乗りに行ったshoさんに教えてもらっていました。そのときのMD-11の写真も見せられて「ぐぬぬ」と唸っていました。なので僕も是非と思っていたものの、行きも帰りもフランクフルトを経由するのが平日だったためツアーが13時と16時の2便しかありません。飛行機は往路が15時10分着。帰りは14時05分発。ツアーのホームページには「時間の30分前に集合」とあります。 帰りはダメだし、行きも微妙。早着したらいけるかなと思ったけれど到着したのはほぼ定刻。やっぱり無理だなぁと思いつつ席はエコノミーの3列目だったので降りるのは早く、入国審査も5分待ちで通過。バゲージクレームに着いた瞬間動き出したベルトコンベアからまさか(人生初?)の一番乗りで荷物が出てきました。この時点で15時35分。「いけるかも!?」とツアー受付まで急いで聞いてみたらOK! 数分後には「出発するよ!」と声が掛かりました。

乗客は僕のほかは親子3人連れの1組だけ。オープンスポットへ乗客を運ぶのと同じ大きな連接バスを貸しきり状態で、右の窓、左の窓を行ったりきたりしながら楽しんできました。ハイライトは勿論、MD-11!一見ただの真横なれど、ウイングレットが大きく見えるのが良いのです(-v-)。(贅沢を言えば新塗装見たかったな。フランクフルトでもまだ新塗装は少数派でした)


   
ランプバスツアーではターミナルに並ぶジャンボも楽しみです・・・が、近すぎてうまく撮れなーい!

尾翼が遥か頭上にあるためにカメラは窓ガラスに対してかなり斜めになってしまい、忍者レフ的なものがほとんど役に立ちません(^_^; 大きな窓ガラスを独り占めしているにもかかわらず、仰ぎすぎでバスの窓枠が写り込んでしまうこともしばしば・・・。何機も見たのになかなかうまく撮れませんでした。


   
ランプバスツアーの後は2タミから歩いて東側のエンドへ。2007年の正月にヴァリグのイレブンに会いに行った場所です。あのとき妻(正確には結婚前)が「”ドイツまで会いに来たよ”とわかるように」と撮っていた、高速道路の看板ショットを思い出して撮りました。


   
フランクフルトの東側エンドに着いたのは太陽が滑走路のほぼ正面に来ていたときでした。日本の主要空港は軒並み南北の滑走路なので、西日がエンジンに差し込む光景を見るだけで絶対的正義感があります。そんなわけで、ここでのベスト被写体は間違いなく777-200LR。旅客機最大直径を誇るGE90-115Bエンジン(777-300と-200LRに採用)が光をたっぷり受け止める様子を、777-300ERよりも胴体が短いぶん引き締まった構図で撮れるからです。


   
フツーの夕日ショットではありますが・・・(^_^;
背景のシルエットが適度にシンプルでありつつも「空港」だとわかりやすいのは良いなと思いました。


   
帰国便搭乗前の待合室にて。
3×3=9発♪


   
帰国便の搭乗はオープンスポットだったのですが、乗せられたバスは空港内を延々と走行。
「このコース、ランプバスツアーとほぼ一緒やんけ」(笑)

バスのあちこちから「どこまで行くのー?」という声が聞こえてきて、ツアーがUターンした貨物エリア(MD-11を撮ったところ)をさらに越えてようやく到着。右側通行だから乗降口が右にあって、バスは飛行機の後方から進入。4発機だから、エンジンを避けるために少し離れて停まるんですね。

その結果、降りたその場から仰ぐ構図は「あぁ4発機尊い」の一言・・・。 なお、外側のエンジンにバスと自分の姿が映り込んでおります。


   
さらに、機首だけでなく一番後ろの扉にもタラップが付いています。
「え、そっちからも乗っていいの!?」
こんな機会を逃す手はありません。自分の席は前のほうですけど(笑)

しかも後ろのタラップは屋根無しで、いつもは見られない角度で機体を眺めることができました。この「鶴丸」も尊いですなぁ。。