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ふたたびMD-11のロゴに迎えられて搭乗です。
スポットインからたっぷり2時間撮り続けていたおかげで搭乗はだいぶ後のほうになってしまいました。

ドア脇のCAさん
「はろーう あげいーん」
「いらっしゃい。席は昨日と同じ?」
「同じだけど今度は左側」


途中のCAさん
「はろーう あげいーん」
「遅かったじゃない。どこにいるのかと探してたわよ」
「ずーっと写真撮ってたから」


後方は昨日と同じく男性CAさん
「はろーう あげいーん」(硬い握手)


フレンドリーなクルーさんに再び迎えられて、最後方左側の席に向かいます。
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着席して外を見ると、ちょうど日没直後の美しい時間。

実は予約した時には最後列が空いていなくて主翼の前縁付近を取っていました。
そこからエンジンとウイングレットのKLMロゴをダブルで入れるのを考えていたのですが、
昨日のフライトでやっぱり最後列がいいよなぁと思い直し、宿に入ってからWebチェックインで調べてみると・・・空いてる!
すかさず座席を変更してゲットできたのでした。
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滑走路で離陸ポジションについたのは、日没から30分ほど経過した時間でした。
明るすぎず、暗すぎず、ちょうど狙い通りの絶妙なタイミングです。
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狙っていたのはこの情景。
明かりがともる空港ターミナルや街の景色を取り込みつつ、ややスローシャッターで主翼とウイングレットを浮かび上がらせて離陸のスピード感を出す。
離着陸時のデジカメ使用が解禁されて一番嬉しいのはこの時間帯ではないでしょうか。
初トライが一生一度の大事なチャンスになりましたが、どうにか撮れて良かった(^-^)。
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ランウェイ24から南西に向かって離陸したのち、右に大きくターンして北東へと進路を取りました。
窓から見える西の空はてっぺんの群青から地平線のオレンジに至る美しいグラデーション。
その中にちょうどウイングレットが浮かんでいます。
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機内アナウンスでも、KLMのMD-11について言及がありました。

KLMは旅客便でMD-11を運航する唯一の航空会社であること。
しかしながら来月末でKLMでも運航を終えること。

動画で記録しましたので、夕暮れフライトの風景とともにお聴きください。
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オレンジからブルー、そして漆黒の世界へ。
空の色が刻々と変わっていくのにあわせて、ウイングレットの姿を写真に刻んでいきます。
3枚目でウイングレットが赤く照らされているのは、周りが暗くなって露出を上げたために
アンチコリジョンライトの灯かりを拾うようになったからです。
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外が暗くなって撮影が一段落した頃合いでちょうど夕食。
エコノミーの機内食で食べたビーフの中では圧倒的に美味しかった。

食事の後は消灯までウトウト・・・。
消灯したのでウトウトではなく、消灯までウトウト。

消灯と同時にパチッと目を覚まし、行動を開始します。
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消灯を待って撮りたかったのは星空とウイングレットの写真。
北斗七星、わかるでしょうか。ついでに北斗七星の二重星もわかるでしょうか

2年前のタヒチ行きのときに味をしめた撮り方です。
あのときは手持ちでレンズを窓に押し付けるだけで4秒がんばったのですが、
今回はミニ三脚をカメラに取り付け、その脚の2つを窓枠に当てることで大幅にカメラを安定させられました。
(離陸の時の撮影でも使っています)
それでもカメラを窓に押し付けるのは手ですし、そもそも空中に浮いている飛行機は体に感じなくても微妙にふわふわと揺れています。
何度も何度もトライして、自分とイレブンの呼吸が静かに静かに合ったとき、星とウイングレットが2秒半シンクロしたのでした。
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