Scene 10  鶴丸でありがとう
  
2004年の年末から2005年の年始にかけて、
DC-10がホノルルへの臨時便で名古屋に戻ってきました。
これがDC-10の名古屋空港での本当に最後の姿になりました。
イレギュラーもあって実現した昼間の2機並び。
少し前までの名古屋といえば、鶴丸の3発機が2機や3機並んでいる姿がいつもの風景でした。
新塗装でなく旧塗装の2機揃いで最後を締めるなんて、
本当にJALのワイドボディ3発機の役者ぶりには恐れ入ります。
1機は8番スポットに止まっていてくれました。
定期便のころは夜か朝しか見たことのなかった、8番スポットのテン。
南寄りに沈む冬の夕日を真正面から受けていました。
はっと、気づきました・・・。(次の写真へ続く)
少し浅めにレタッチしましたが、わかりますか?
「ブレードに光あたってる!」
太陽の光が第2エンジンのダクトにまっすぐ差し込んで、
奥にあるエンジンブレードが照らし出されていたのです。
写真では少し暗くなってしまいましたが、目でははっきりと見えました。
本当に嬉しいシーンでした。
真っ暗になる直前の薄明かりの時間。
E100VSというフィルムが、独特の青い世界を生み出す時間。
この時間の被写体は、やはり純白のボディでなくてはいけません。
ライトアップされた小牧城をバックに、まず1機目がフェリー便として出発。
尾翼点灯&ホールドショート&着陸機の光跡&ちょっと動き出す。
初めてここで夜景を撮った日からずっとお気に入りのパターンですが、
DC-10で撮れたのは実はこれが最初で最後でした。
滑走路の最後の感触を名残惜しむように立ち止まり、前を見据えます。
ここ名古屋空港でいちばんたくさんの思い出をくれた飛行機、DC-10よありがとう。

JAL's DC-10 〜名古屋にて〜 Top    Gallery Index    Home