Scene 2  そこにいる距離
  
名古屋空港の一番の魅力は、飛行機を間近に感じられること。
手が届きそうな距離を行きかう飛行機を眺めているだけで幸せな気分になるのです。
テレコンをつけた超望遠で、DC-10と正面から対峙。
ただそれだけ。ただそれだけで、DC-10のフォルムと迫力に鳥肌が立ちます。
2003年晩秋。名古屋便に戻ってきたJ-Birdとのツーショット。
梅雨の合間に現れた、極上の晴天の日。
くっきり見える小牧城と陽炎にゆれるDC-10に超望遠を向けました。
滑走路に入り、先を見据えるDC-10。
胴体を取り囲むように配置された3つのエンジンが生み出す大きな1つの力を感じるなら、
やはり後ろから見るに限ります。
寮で昼寝していて、ふと起きて外を見ると、
「あ!いい雲でてる!! ・・・テンの出発まであと15分だ!!」
ダッシュで準備して空港に出かけて撮影。
いい生活だなあと思います。

尾翼をこちらに向けてプッシュバックされました。
ランウェイ16も使われる季節になったことで、冬が終わったことを知りました。
国際線ターミナルからランウェイ16まで向かうのには少し時間がかかります。
「早く飛びたいよ」
雲ひとつない空を見上げて、テンがそう言っているように思えました。
プッシュバックされた機体に、いろんな光が映りこみます。
ターミナルの灯りが作った窓下のラインの中には、隣にいた飛行機の姿も。
あまりデッキには行きませんでしたが、雨の日は屋根付きベイパー付きなので好きでした。
年に一度の小牧基地航空祭は、年に一度いつもとは反対側から撮れるチャンス。
季節はまわって春が来て。
トコトコ・・・。
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JAL's DC-10 〜名古屋にて〜 Top    Gallery Index    Home