九州の空港をひととおり制覇したものの、まだひとつ大切なものが撮れていない空港がありました。熊本空港の、阿蘇外輪山を背景にしたランウェイ25アプローチです。 2002年11月29日。本当に久しぶりに羽田線に入ったDC-10。快晴。視程良好。阿蘇外輪山はうっすらと雪化粧。ランウェイ25を使用させつつ、寒さは感じない絶妙な強さの西風。最高の条件に恵まれて、幸せいっぱいの撮影ができました。

外輪山をかすめてファイナルターンに入るDC-10。 3か月前に訪れたときの夏景色は、すっかり秋の色に変わっていました。

思い描いていた理想のシーン。 熊本の景色と天気とDC-10は、それを完璧に演じてくれました。感激です。

プッシュバックされるDC-10のボディに、隣の飛行機が尾翼の影を落としていました。 あとちょっと待って撮れば、影がウイングレットみたいに見える写真になってましたね。 仕上がりを見て気付きました。残念。

日没40分前。いっそう濃くなった秋色の中を離陸。 機首上げと雪を冠した山とを合わせるために縦位置で構えました。

翼に受けた太陽の力も揚力に変えているかのようにぐんぐん上昇。

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