何の相談しているんでしょう。
「3人いるって、いいなぁ」と、わけもなく思いました。

デッキに着いてから1時間、デッキを走り回って夢中で撮り続け、
気がついたらもう出発の時間になっていました。
入口で買ったジュースには、まだ口をつけてもいませんでした。

地上スタッフの人も、デッキで見送る人も、みんな一生懸命手を振っていました。
遠い海の向こうの楽園へ直行するチャーター便は、この空港にとっては特別な存在。
この機がそんな「特別な仕事」をするのは、これが最後になるかもしれないことを
知っていた人は、そこにはほとんどいなかったでしょう。
そもそも、そんなことには誰も気づかなかったでしょう。
テンの姿は堂々としていました。

さあ、行こう。

仕飛び立ったテンは、来たときと同じように空港の上をぐるっと一周。
(フィッシュアイに替えて撮ればよかったな・・・)
赤い尾翼が、2度ずつ光るライトが、頭の上を通り過ぎていきます。
そしてだんだん遠ざかって、星空の中に消えました。

「すてきなおくりものをありがとう。行ってらっしゃい!」

  
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