国際線ターミナルビルの明かりを利用して飛行機をシルエットにするこの構図には以前から目を付けていました。そして、ワイドボディ3発機でやればきっと格好いいだろうとも思っていました。ですが福岡には普段、夜に出発する国際線のワイドボディ3発機はいません。それを撮るチャンスでした。
それと、もう一つ狙いがありました。シルエットに落とすことでJASのロゴが入ってから少々ゴチャゴチャしてしまった胴体のマーキングを隠してしまおうということです。胴体が真っ暗になっても尾翼がライトアップされていればハーレクィンエアを主張するには必要にして十分なはずです。
やがて静かにプッシュバックがはじまりました。プッシュバックが完了するのとほぼ同時に尾翼のライトが点灯し、狙い通りのシチュエーションに。尾翼に浮かび上がったハーレクィンは、まるでステージの上でスポットライトに照らされているかのよう・・・。
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